ブリッジをトップのアーチに合わせます。いろいろなやり方があるのですが、紙やすりをトップに貼ってブリッジを前後に動かして合わせる、というのが一般的に知られているかと思います。完璧にピッタリ合わせるには、この紙やすりを使うやり方だと出来なくて。
じゃ、どうするかというと。チョークを使って合わせるんです。弦を張った時のブリッジの場所(オクターブ・ピッチがあっている所)を見つけて、そこへ合わせます。
ブリッジがトップのアーチとピッタリ合うと、ブリッジを前後に動かそうとしても動きません。その状態になるまで根気よく合わせます。自分との戦い。妥協すればするほど、完成したギターからそういう音がする。それはやっぱり、僕としては許せないから。
良いギターを創るんだ、と自分に言い聞かせて一つ一つの作業をこなしていくんです。それがルシアーという仕事かな、と。
初めまして。機械化されていないギター製作とはこんなにも大変なのかといつも興味深く拝見させて頂いております。質問なのですが、タカ先生は一般人からのギター製作の依頼は受けていらっしゃるのでしょうか?非常に気になります!
ユイスギさん。
初めまして。まず、先生ではありません(苦笑)。タカでいいですよー。
もちろんです。プロもアマチュアも年齢も関係なく、僕のギターが弾きたい、という方に製作させて頂いてます。