兄へ。

兄貴に言わないといけないことがある。

俺はね、二十歳の時、自分勝手に飛び出してアメリカに来たんだけど、その時はもう帰らないって覚悟を決めて行ったの、母さんに一年で戻るよって嘘ついて。

ダメだったら帰ればいい、って考えでいたら、そんな弱い意志で取り組んだら、成長出来ないって思ったから。そんな中途半端な物の考え方するんだったら最初から行かない方がいい。

長い時間かかっちゃったけど、今では俺にギター作って欲しいって注文してくれる人も少しづつ増えて来てて、なんとか生活出来るようになりました。

子供の頃、東京のじいちゃん、ばあちゃん、母さんにも言われたんだけど、自分の出来ることで何か人助けをするように生きていきなさい、って。

ギター作れても、壊れた楽器を治しても、人の命を救えないし、兄貴の癌を治してあげることも出来ないんだけど、これが自分に出来ることなので、俺の作ったギターが欲しいって人がいれば最高なギターを作ってあげて、壊れた楽器があれば治してあげるのも、小さな規模だけど、人助けになっているのかな、って信じて毎日続けています。

でもね、

兄貴が就職して、毎日、毎日、明け方まで働いて、家庭も持って、子育てもして、、、父さん母さん、婆ちゃんの側にいてくれたから、だから今、俺は自分の好きなことが出来ているの。

だから、今の自分がここに在ると思っています。いつか伝えなきゃ、ってずーっと何年も思ってて。

本当にいつもありがとう。今、自分がここで生きているのは、あなたのおかげです。

本当に心から感謝しています。

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