僕はジャズ・ミュージシャンとして仕事していますし、依頼される演奏もジャズなのですが、ポップスも聞きますしグレゴリアン・チャント(聖歌)もよく聞きます。僕の中ではですけど、音楽をジャンル分けするとすれば2種類しかないんですね。

 

「良い音楽」と「悪い音楽」

 

というこの2種類しか存在しないんです。じゃ、良い音楽って何さ?ってなるんですけど、これはそれぞれの心の中に在ると思うんです。それを深く深く、隅々まで探すんです。心の中、というのは真っ暗(真っ白かも知れません)なスペース(空間)の中にいる、という感覚です。

僕は毎回、演奏するたびに録音して、あとで聞き返して自分の演奏をチェックするのですが、以前は、いかに正しい音やスケール、リズムで弾けているか、というのを見ていたんですね。それが「良い音楽(良い演奏)」だと思っていました。

今では考えがまったく変わってしまって、正しい音階とかそんなことはどうでよくて。どうでもいい、と言うと誤解されてしまいそうですが、プロのミュージシャンであれば正しい音階は弾けないといけませんし、リズムも絶対によれたり、ロストしたりしてはいけません。それが当然出来ている上で、ということです。練習ではもちろん、スケールやったりハーモニーやったりリズム・トレーニングしてます、当たり前ですけど。

ただ、それらを練習しているからといって、「良い音楽」が演奏出来るか、というとこれはまったく別のことなんだ、というのに気がついたんですね。僕が思う「良い音楽」というモノは、自分の中に在るスペース(空間)から出てくるんですね。自分自身がそのスペースにいる状態で音が出ている、というのが=良い音楽になるのかな、と。その空間から来る音は、どんな音でも正しいんです。間違いは存在しないんです。

演奏している時にどれだけ深くそのスペースにいて、どれだけの音がそこから来ているか?というのが判断基準になりました。僕の大好きな音楽家たちは、みんなスペースに自分を置いて、そこから音を出しているんです。

何の話をしているんだお前は!、って怒られそうですが(苦笑)。すみません、言葉で説明するのが難しいです、、、。例えば、クロマチック・スケールをパラパラ弾いただけでも、スペースからそれを弾いたのとそうでないモノとでは、天と地ほどの差がある、ということでしょうか。

 

 

こんな話をしてるくせに、今日書いた曲はポップスです(笑)。

 

Written by タカ

音楽家。ギター製作家。ヒューストン・テキサス在住。

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