バイ〜ン。

 

ディングです。この作業はいろんな意味で大変で、シンドイです(苦笑)。僕のギターには接着剤も含めて、プラスチックは使うつもりはありません。もちろんバインディングにも使いません(宣言)。

 

 

まず、溝を削りましょう。使う道具はこれ。

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パーフリング・カッター。左のはヴァイオリン製作の聖地、クレモナで売っていたものです。刃がビックリするくらいショボいですけど、、、。これをボディのラインに沿って、スーッ、とやると綺麗な線が付きます。

 

 

その線をナイフを使って少しづつ深くして、

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鑿で削っていきます。

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なんで手でやっているのかと言いますと、よーく研いであるナイフで斬った溝なので、線の輪郭がハッキリするんです。ルーターは刃が回転することで木を削るので、切り口をルーペなんかで拡大して見ると、ボコボコしてます。おそらく、人間の目には見えてこない部分だとは思うのですが、しょーもないのですが、こだわりたい。ホントに無駄な労力です。将来的にはルーター買ったほうがいいですけどね、、、。

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“バイ〜ン。” への4件の返信

  1. いやぁ~流石です!!
    本当の意味での手作業をどれだけの方がされているのでしょうか・・・手作業と言いながら機械が殆どって・・・
    ルーターですか?無いとザグリも大変ですよね。鑿でコツコツとって、年取るとしんどいだろうなぁ・・・
    もう、自分との闘いですね!(笑)

    1. 僕の場合は、CNCルーターで長い間ギター製作したきたリバウンド現象だと思っています(苦笑)。今は、手道具だけで製作したいんですよね、、、。CNC便利ですけどね。ピックアップのザグリ、今日やったのですが、鑿で掘りました(笑)。

  2. 人間ってちょっと気を抜くと、誰しも楽な方向へ行ってしまうんですよね・・・仕事でもそうですが(苦笑)
    敢えて遠回りすることで、見えないモノが見えてくることって多々ありますよね。
    昔の人って、今みたいに便利な機械もなにもなくて素晴らしい物をたくさん造っているので、今の人間より、とんでもなく感覚が研ぎ澄まされていたんでしょうね!
    ・・・人間って進化してなくて退化してるなぁ(笑)

    1. そうなんですよね。法隆寺立てた当時の大工さん達も皆んなが天才だった訳ではないはずです。それなのに、これだけの年月が経っても立派に建物として残っていて、機能している物を造ったんです。

      自分で考えて、どうしたらいいんだろう?って“考えて”仕事してたからだと思うんですよね。棟梁(今の社会では上司でしょうか)もしかりで。それぞれの大工さん(部下)の得手不得手を見極めて、どの仕事をどの大工さんに任せるのか、って考えながらやってたはずです。

      今はそれができる人が少ないですよね、残念ながら。

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