1955 Telecaster。

 

フェンダー・カスタムショップ製のテレキャスターが来ました。

 

 

これが実際のギターです:

 

弾きやすく調整してくれ、とのこと。フレット揃えて、形を整えたり。サステインがないギターはフレットの頂点がフラットな場合が多いです。イントネーションが悪いのもここが原因だったりする。

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このギターもそう。角を取って丸くします。

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ピシッ!と揃えると気持ちがいいですな。

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ネックの後ろは塗装されてなく、それが原因でスカンク・ストライプ(ローズウッドかウォルナットのストライプ)に汗が染み込んで、割れてしまっていました。僕の中で理解している塗装方法は二種類あって。木の表面に塗料を乗せる方法と、木に塗料をしみこませる方法。一般的に、ギターは木の表面にスプレーした塗料で“包んで”あるのがほとんどです。全身タイツを着ている感じでしょうか。どちらの方法にも良い所・悪い所があります。製作家の好みだったり、弾き手の好みで選択すればいいかな、と。

このギターのオーナーさんは、ネックは生の木の手触りが好み、ということですので、その感覚は変えずに木を水分から守る塗装をする必要があります。染料、シェラック、オイル、それと古いTシャツを使って塗装しました。オイルの量を調節して、塗料を木に染み込ませているので、いわゆる塗膜というものはないです。音を重要視する人にはこっちがオススメです。

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ボディはどんな感じかな、と開けてびっくり。

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ピックアップはなんと、ホセフィーナさんの手巻きです。ホセフィーナさんは、あの有名なアビゲイルお婆ちゃん(失礼)のお弟子さんです。アビゲイルさんが巻いたピックアップは、クラプトンやヘンドリクスのギターに使われていました。アビゲイルさんが退社する前、その技術はホセフィーナさんに受け継がれました。ホセフィーナさんのピックアップは入手するのが難しく、値段も高いです。

 

このギターのピックアップ、出力低すぎる(笑)。これをギターに載せようとは普通は思わないのですが、なかなか面白いことを考える人がフェンダーにもいるのだな、と。ホント勉強になる。これ、本物のビンテージと聴き比べしても聴きわけるのは無理だと思います。

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ナットも調整。

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テレキャス、今まで興味なかったですけど、悪くないかも、、、。自分用に欲しい気もする。

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